協奏曲 通販レコード

ワルターの大らかな伴奏、フランチェスカッティのヴィロードのような柔らかな音色 ― 日本のファンのリクエストに応えて

通販レコードのご案内長らくアナログ時代の定番として聴き継がれてきた不滅の名盤、ワルターのニュアンスからフランチェスカッティの美音がよく伝わってくる代表的な録音のひとつだ。

US COL Y30042 フランチェスカッティ・ワルター・コロムビア響 Beethoven Violin Concerto
日本のファンのリクエストによって収録されたワルターと、フランチェスカッティとのベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は、長らくアナログ時代の定番として聴き継がれてきた不滅の名盤です。1958年のモーツァルト第3番、第4番、1959年のブラームスの二重協奏曲に続くワルター、フランチェスカッティとの共演。美音のソロは古典の規を重視し、オーケストラが彩る豊かなニュアンスはワルターならでは。最円熟期ならではのフランチェスカッティのヴィロードのような柔らかな音色にうっとりとしてしまいます。

レコーディング・プロデューサー:ジョン・マックルーア、トーマス・フロスト。1961年1月23,26日カリフォルニア、アメリカン・リージョン・ホール(在郷軍人会ホール)録音。名演、名盤。


80歳で現役を引退後、ワルターから見ると孫の世代のような30歳代のジョン・マックルーアの強引な説得で、彼の意匠をステレオ録音すべく専属のオーケストラ、所謂コロムビア交響楽団が結成され、彼の死の年まで約5年間にわたり録音プロジェクトが続けられた。ブルーノ・ワルター(1876-1961)がその晩年である1957年~61年にかけて残したステレオ録音は、この20世紀最大の巨匠指揮者による膨大なディスコグラフィの中でも最重要の演奏であり、その長い音楽活動のさまざまな経験と深い洞察とが結実した、文字通り録音の「世界遺産」ともいうべき名盤ぞろいです。ワルターの遺言的産物である。

コロムビアにとってもステレオによる初のベートーヴェン交響曲全集となった伝説的な交響曲9曲と序曲2曲のほか、日本の音楽ファンの熱いリクエストで実現したフランチェスカッティとのヴァイオリン協奏曲は、1957年にプロダクションがスタート。1958〜59年に集中的に製作された。ニューイヤーの一週間が開けるとセッションが始まり、1958年1月6日に交響曲第1番の第1,4楽章を録音。続いて第8番、第3番『英雄』、第6番『田園』、第5番『運命』、第7番、第4番、第2番、第9番『合唱』、『コリオラン』序曲と進み、その後、『レオノーレ』序曲第2番とヴァイオリン協奏曲で締めくくられた。交響曲全集が日本で発売された際には、1959年頃に録音されたワルターの日本の音楽ファンに向けてのヴォイス・メッセージ〝日本の音楽愛好家の皆様へ〟がドーナツ盤として添付されていた。交響曲全集とは別に発売された『ヴァイオリン協奏曲』は、日本でよく売れた。ベートーヴェンの『ヴァイオリン協奏曲』は、フランチェスカッティの得意としたレパートリーの一つで、商業録音としては、1950年代のモノラル録音期にユージン・オーマンディの指揮するフィラデルフィア管弦楽団と録音していた。

若いときのフランチェスカッティはパガニーニのスペシャリストとして、その超絶技巧が売りでした。同時代のヴァイオリニストというとまずはハイフェッツ、そしてオイストラフ、ミルシテイン。パガニーニのフィナーレで、ヴァイオリンが最高音で三度のハーモニーを聴かせながら美しいメロディーを奏でる所、音程は良いのですが簡単そうに弾くので面白みに欠けます。ハイフェッツと同じ時代に活動しなければいけなかったのが彼の不幸だったのでしょう。やはり、芸の違いでしょうか。そして、ハイフェッツは別格としても、オイストラフの重厚さやミルシテインの美音というような、技量や個性、それ以外の「売り」は不足している印象はありますが、フィルム・ノワールの悪党の危うさに魅了されるのと似て、意識的で、雰囲気は妖しくわたしはフランチェスカッティの音色に背中がぞくっと身震いします。

往年のクラシック音楽の愛好家達にとってルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンの作ったニ長調の『ヴァイオリン協奏曲』を素晴らしい演奏で録音することは、名ヴァイオリニストを測る尺度としていた。ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲は、ベートーヴェン特有の力強さのなかにも、この上ない優美な旋律が織り込まれており、そのメロディに陶酔してしまうところがあります。この曲の優美な旋律は独奏ヴァイオリンだけでなく、特に木管がものを言っており、ヴァイオリン協奏曲にしてはアクロバティックな超絶技巧を披露する曲ではないのだが、それがヴァイオリニストの品位の試金石として日本では特別好まれたのであろう。ワルター晩年の、ベートーヴェンの『ヴァイオリン協奏曲』といえばシゲティ、ハイフェッツ。その少し近くではシュナイダーハンや、シェリング、オイストラフが名演ソリストとして挙げられる。だがフランチェスカッティの名は、中々挙がらない。ライナーノーツにも解説されているが、フランチェスカッティのヴァイオリンの特徴は、「誇張というものがまったくない」「卓抜な技巧」が「洗練された表現の中に昇華されている」ところにある。その『誇張のなさ』は、ワルター/コロムビア交響楽団の響きの基調ともなっていて、木管の生かし方にワルターの巧さとして現れている。その演奏は終始穏やかなもので、大家の風格というに相応しい大らかな印象を聴き手に与えることに成功している。フランチェスカッティの独奏は、そういったオーケストラの指針に対抗するようなそぶりは見せず、節度を保ちつつ豊かなヴァイオリンの音色でヴァルターの作り出す音楽に同調する。両者は比類なく『和』して、若々しく瑞々しいベートーヴェンが奏でられている。

伝統的な手法による古典派やロマン派音楽解釈の第一人者として、20世紀初頭からなかばにかけてのヨーロッパなどで高く評価されてきたブルーノ・ワルターの演奏は、豊かな情感にあふれたロマンティックな美しさを志向したスタイル。半世紀ものあいだヨーロッパの聴衆を魅了し続けてきたという事実は、演奏史に深く刻まれるものです。フリーランスのスタジオ・ミュージシャンの〝寄り合い所帯〟に近い編成にかかわらず、驚異的なことに、その音楽性は一流の交響楽団にひけをとらない高いレベルを示したが、これは、ワルターの音楽とオーケストラに対するたぐいまれな愛情、マックルーアのプロデューサーとしての実力、そして何よりもワルターの指揮に従う各ミュージシャンのワルターに寄せる敬愛と献身の賜物の成果であろう。

フランスはマルセイユ生まれのジノ・フランチェスカッティは、ニコロ・パガニーニの曾孫弟子として名を知られた人だが、パガニーニと絡めて有名になることを潔しとせず、ヨーロッパ産のヴァイオリン曲で自らが名作と思ったものを片っ端からレパートリーに入れていった。その潤沢なレパートリーを引っ提げてアメリカに乗り込んだフランチェスカッティは、ヤッシャ・ハイフェッツに匹敵する売れっ子ヴァイオリニストとしての地歩を固めていった。北ドイツの重苦しい冬空を思わせるような重厚な音楽が思い浮かぶ、厚みのあるぼってりとしたワルターの響きと、ハイフェッツのような強靱さはないフランチェスカッティの細身のヴァイオリンの音色が組み合わされると、ゲルマンに押しつぶされそうになりながらも、妙に音がずれているように感じる場面があります。そこにはテクニック的な問題はないのですが、その妙な「ズレ」みたいなものが醸し出す雰囲気は、際どいところをラテン気質が「洒落」でかわしているようで面白い。こういう雰囲気は上手いだけのヴァイオリニストには絶対に出せない風情です。

シェリングやオイストラフに比べ、早めのテンポを採る第1楽章は、緩みのない大らかさで、ワルターの暖かく、しかし骨太の音楽の流れと、フランチェスカッティの優美な旋律の合流は、極上の喜びを醸し出す。山の息吹のようなワルターの指揮と、そのワルターの設定したゆったりとしたテンポに全幅の信頼を寄せるような磨き抜かれたヴァイオリンの美しさは、特に第2楽章での、夢心地の平安な気分を堪能させてくれる。そして第3楽章は現実に立ち戻るかの如くに、纏めている。シゲティのような精神性、シェリングのような完璧な技術と精神の両立、オイストラフのような満たされた幸福感はないにしても、フランチェスカッティのヴァイオリンは、誇張のなさが『純真さ』を、洗練された表現が『優美さ』を生み、スケール感は乏しいものの、他のソリストでは聴くことのできない『無垢』のベートーヴェンを紡ぎ出している。

米国コロムビアの発祥は1930年に設立されたコロムビア・アーティスツ・マネージメント・インクという会社で、ユダヤ系資本が大株主で音楽界に絶大な力を及ぼしていることについては色々と書かれていることもあり、ユダヤ系のレナード・バーンスタインや同時並行して1950年代後半から引退中だったこれまたユダヤ系のワルターの起用したことは周知の事実。モノラルからステレオの普及黎明期ということもあり、純粋に彼らの仕事を後世に伝えようとする熱意から発展した。なんであれ、こうして大指揮者の最晩年に多くの美しい録音がモノラル・セッションとステレオ両方とで残されたことは幸いでした。


通販レコード詳細・コンディション、価格

プロダクト

  1. レコード番号
    Y30042
  2. 作曲家
    ルードウィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン
  3. 演奏者
    ジノ・フランチェスカッティ
  4. オーケストラ
    コロムビア交響楽団
  5. 指揮者
    ブルーノ・ワルター
  6. 録音種別
    STEREO

販売レコードのカバー、レーベル写真

  1. US COL Y30042 フランチェスカッティ・ワルター・コロムビ…
  2. US COL Y30042 フランチェスカッティ・ワルター・コロムビ…
COLUMBIA ODDYSSEY再発レーベル, STEREO 1枚組

コンディション

  1. ジャケット状態
    EX
  2. レコード状態
    M-
  3. 製盤国
    US(アメリカ合衆国)盤

オーダー・リンクと販売価格

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  1. オーダー番号34-23986
  2. 販売価格2,750円(税込)



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