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神々総登場*ロンドン、フラグスタート、ショルティ指揮ウィーン・フィル ワーグナー・ラインの黄金&ワルキューレ名場面集

50年前の録音というのに驚く、レコード録音のプロジェクトX。アイデアと工夫と手間を注ぎ込んで、人の手で創造された虹のかけ橋の場面は是が非でも聴いて欲しい。

 ステレオ録音黎明期(れいめいき)の最高傑作。それには人が考えうるアイデア力と、蓄積された技術力が創りあげた至芸だろう。そして半世紀前の仕事が、今日も誰かを驚かせ魅了しているだろう。
 ニーベルングの指環は人類史の一時代が没落してゆく、その発端、その過程、その結末を描いた物語だ。神々の王、ヴォータン(ギリシャ・ローマ神話ではジュピター)は世界の叡智を己がものにしたい知識欲から槍の柄を削り出した世界樹を枯らしてしまい、魔法を作り出す力を持つ地底の王アルベリヒは愛欲を否定され、ラインの河底に潜在していた黄金を強奪し、愛を呪って魔法の指環を作り上げます。ワーグナーは指環によって、愛を失い、権力と富のみを追い求める19世紀の資本主義社会を批判したわけですが、その批判は21世紀の現代にもピッタリ当てはまります。つまり指環には、世界没落の発端は自然収奪・破壊にあるという、毎日紙上を賑せているテーマをワーグナーは19世紀に警笛を鳴らしていたと云えるのです。
 この壮大なオペラをレコード録音で再現したい。そうして企てたクナッパーツブッシュによる、1951年バイロイトでの「指環」全曲ライヴ録音のリリースを断念したカルーショーは、スタジオ録音を計画。まず、1957年10月「ワルキューレ」からその録音は始まったが、クナッパーツブッシュはカルーショー・チームに非協力的で結局カルーショーは断念。クナッパーツブッシュで全4部作録音を企てた目論見は空中分解。その時のクナッパーツブッシュによる『ワルキューレ』第1幕の録音だけはレコード・リリースされたが、大指揮者から視野を変えて、改めてショルティに白羽の矢を立て本セットの第3幕をテスト録音した結果、出来上がりは上々。最終的にショルティを指揮者に据え、レコード録音の偉業と讃えられた英デッカ社の「指環」全曲録音は進められた。
 ショルティで開始した録音は、《ラインの黄金》、《ジークフリート》、《神々の黄昏》と来て、最大の目玉《ワルキューレ》に至るまで足かけ8年の歳月を費やしてデッカによってスタジオ制作された。当然社運をかけたプロジェクト。その最初の「ラインの黄金」は、ワルキューレ第3幕のテスト録音と同様、録音、臨場感、演奏全てが満足できる域に達していることは言うまでもない。
 クライマックスで神々が虹の橋を渡ってピカピカの城入りするが、今ではデジタル技術でサラウンド効果を感じさせられますが、虹の橋がかかる様子を限られたマイクで見事に表現。数本のマイクを順番にスイッチを切り替えることで、音が広がっていくように聞こえる効果を出す工夫に脱帽する。冒頭の地の底から湧いて出るライン川の始まりでは、スコア通りのコントラバスだけでは効果が出ない。これはバイロイト祝祭歌劇場だから出る迫力だが、重低音の低周波を重ねることで実現した。等々、考えうる限りを尽くした、この最初のライン黄金の成功がなかったなら全曲完成は夢に終わったと云えましょう。そうした英デッカ社の史実を連想しながら試聴すると興味深いです。貴方の部屋が写真のウィーンのソフィエンザールの録音セッション会場に様変わりするくらい鮮明な録音です。 
 ワーグナー歌手に事欠かなかった時代だったが、過ぎ行く年月は統べなく歌手を同じくするのは至難なことだ。8年間の長丁場は、キャスティングの面でも紆余曲折あり、フリッカにヴァルナイを頼んだが断られてルードヴィヒに頼んだとか。わたし個人的にはジークフリートでのサザランドは全四部作中でも良く楽しんでいる箇所。

通販レコードのご案内「ワルキューレ」には異盤がある。

GB DEC SXL2230 ショルティ ワーグナー:ラインの黄金&ワルキューレ(ハイライト)《英ワイドバンドED1オリジナル盤》GB DECCA SXL2230 ショルティ ワーグナー:ラインの黄金&ワルキューレ(ハイライト) 前述したように足掛け8年かけて最後に「ワルキューレ」が発売された。歌手名に注意してなければ、リング全作品録音からの編集版だと早とちりしてしまいそうだが、本盤は1960年にステレオ盤で発売された。「ラインの黄金」は1958年9月にウィーン、ゾフィエンザールでのセッション録音。
 実はカルショー製作の「リング」の全曲のテスト録音があった。1957年10月「ワルキューレ」からその録音は始まったが、クナッパーツブッシュは第1幕の録音だけで終わったために、改めてショルティに白羽の矢を立て本セットの第3幕をテスト録音した。本盤はリリースが決まっていた「ラインの黄金」とテスト録音しておいた「ワルキューレ」からデモンストレーション効果を狙ってリリースした。その選ばれた箇所は個性的だ。そして、それぞれのオペラから選りすぐられた名場面だ。ストーリーを追う、つまみ食いではないのでじっくりと仕上がりぶりが味わえる。
 本盤の第1面は、「ラインの黄金」からのハイライト。第3場の〝地底の国の場面〟とフィナーレの〝虹のかけ橋からワルハラ城への神々の入城〟。デッカのソニック・ステレオの迫力満点。第2面は、「ワルキューレ」からのハイライト。第3幕の〝ワルキューレの騎行〟と、〝ウォータンの別れ〟。ショルティ&カルショーの有名なソフィエンザールのリングの録音の前に、ムジークフェラインホールで1957年録音された。効果音もなく、ワルキューレの騎行でヘルムヴィーゲが吹っ飛ぶような実際の舞台では不可能な過度と思える演出のない、〈ムジークフェラインの名録音〉に数えられているプレーンな録音で自然です。ホッターではなく、エーデルマンのウォータンも素晴らしい。

プロデュース:ジョン・カルショー、エンジニア:エリック・スミス&ジェイムズ・ブラウン。優秀録音、名演、名盤

通販レコード詳細・コンディション、価格

Wagner ‎– Highlights From Das Rheingold And Die Walküre – Decca ‎– SXL2230

プロダクト

レコード番号
SXL2230
作曲家
リヒャルト・ワーグナー
演奏者
ジョージ・ロンドン オットー・エーデルマン キルステン・フラグスタート グレース・ホフマン アニー・デロリー マルガリート・ベンス ヘティ・プルマシャー クレア・ワトソン ヴァルデマール・クメント エバーハルト・ヴェヒター セット・スヴァンホルム パウル・クーエン ジーン・マデイラ グスタフ・ナイトリンガー ヴァルター・クレッペル クルト・ベーメ
オーケストラ
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
指揮者
ゲオルク・ショルティ
録音種別
STEREO

販売レコードのカバー、レーベル写真

  • GB DEC SXL2230 ショルティ ワーグナー:ラインの黄金&…
  • GB DEC SXL2230 ショルティ ワーグナー:ラインの黄金&…

WIDE BAND WITH GROOVE ORIGINAL RECORDING BY DECCA ED1, STEREO 1枚組(140g), Release 1960, Stamper 2E/2E。

コンディション

ジャケット状態
M-
レコード状態
M-
製盤国
GB(イギリス)盤

通販レコード

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オーダーは 品番 / 34-25376
販売価格 19,800円(税込)

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■全4部作、876 分がブルーレイディスク、一枚に。SACDを凌ぐ、素晴らしい音質に度肝を抜かれます。これまでディスクをあれこれ入れ替えていたのも不要になり、次々と聴きたいところを選べることは何より素晴らしい。

ステレオはロンドン

 ステレオ録音黎明期(れいめいき)1958年から、FFSS ( Full Frequency Stereo Sound )と呼ばれる先進技術を武器にアナログ盤時代の高音質録音の代名詞的存在として君臨しつづけた英国 DECCA レーベル。レコードのステレオ録音は、英国 DECCA が先頭を走っていた。1958年より始まったステレオ・レコードのカッティングは、世界初のハーフ・スピードカッティング。この技術は1968年ノイマン SX-68 を導入するまで続けられた。英 DECCA は、1941年頃に開発した高音質録音 ffrr の技術を用いて、1945年には高音質 SPレコードを、1949年には高音質 LPレコードを発表した。その高音質の素晴らしさはあっという間に、オーディオ・マニアや音楽愛好家を虜にしてしまった。
 その後、1950年頃から、欧米ではテープによるステレオ録音熱が高まり、英 DECCA は LP・EP にて一本溝のステレオレコードを制作、発売するプロジェクトをエンジニア、アーサー・ハディーが1952年頃から立ち上げ、1953年にはロイ・ウォーレスがディスク・カッターを使った同社初のステレオ実験録音をマントヴァーニ楽団のレコーディングで試み、1954年にはテープによるステレオの実用化試験録音を開始。この時にスタジオにセッティングされたのが、エルネスト・アンセルメ指揮、スイス・ロマンド管弦楽団の演奏によるリムスキー=コルサコフの交響曲第2番「アンタール」。その第1楽章のリハーサルにてステレオの試験録音を行う。アンセルメがそのプレイバックを聞き、「文句なし。まるで自分が指揮台に立っているようだ。」の一声で、5月13日の実用化試験録音の開始が決定する。この日から行われた同ホールでの録音セッションは、最低でも LP 3枚分の録音が同月28日まで続いた。
 そしてついに1958年7月に、同社初のステレオレコードを発売。その際に、高音質ステレオ録音レコードのネーミングとして ffss( Full Frequency Stereophonic Sound )が使われた。以来、数多くの優秀なステレオ録音のレコードを発売し、「ステレオはロンドン」というイメージを決定づけた。

通販レコードの購入にあたって・確認とお問い合わせは

プライバシーに配慮し、会員登録なしで商品をご購入いただけます。梱包には無地のダンボールを使用し、伝票に記載される内容はお客様でご指定可能です。郵便局留めや運送会社営業所留めの発送にも対応しております。

入手のメインルートは、英国とフランスのコレクターからですが、その膨大な在庫から厳選した1枚1枚を大切に扱い、専任のスタッフがオペラなどセット物含む登録商品全てを、英国 KEITH MONKS 社製マシンで洗浄し、当時の放送局グレードの機材で入念且つ客観的にグレーディングを行っております。明確な情報の中から「お客様には安心してお買い物して頂ける中古レコードショップ」をモットーに運営しております。

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